屋蔵墓

出典: 沖縄事典

伊平屋島

屋蔵墓(やぐらはか)

沖縄の王統で第一尚氏・尚巴志の先祖に当たる屋蔵大主(やぐらうふぬし)が祭られている由緒ある墓。我喜屋集落の南方、約1キロにある屋蔵海岸の洞窟を利用してつくられた石積みの墓陵で、簡素ながら古代の雰囲気をよく残しています。

 屋蔵大主は今から約600年前、現在の我喜屋集落の上里に住んでいたと伝えられ、その王統の流れを汲む後胤(子孫)が、約30年余前までは沖縄本島南部の島尻郡知念村・玉城村・佐敷町に在住しており、代々この墓の管理をしていた栽喜屋集落の西銘屋(にしめや=屋号)という家に、祭りに必要な線香その他が届けられていました。つい最近まで、琉球王朝の名残りが習慣に残っていたとは、驚くべきこと。思いがけなく小さく淡々とした外観が、逆に時間の重みを感じさせ趣深いところ。

県指定文化財